土佐硯1

土佐硯は高知県三原村で採石される三原石を使った硯です。
採石地は三原村源谷で、今の山の西北にあります。
20km程離れた今の山の南西に蒼龍石の採石地があり、石としての特性は似ていて、同じ頁岩だと思います。(公式には粘板岩となっています。)

昔は土佐端渓と称されていましたが、その名称は今後は止める方向だそうです。私も賛成しています。
女性作硯士さんが一人おられて、個性のある作硯をされています。私はその方を応援しています。作硯は結構体力、力が必要なので女性には厳しい部分もあります。乗り越えて欲しいと願っています。

蒼龍石と石の特性が似ていると言いましたが、硯の石としての特性はかなり異なります。
和墨油煙墨の濃墨、青みを強調したい松煙墨に向きます。
ですが、墨おりは蒼龍石と近しいレベルにある、墨おりのよい硯です。

三原村にある土佐硯加工製作所さんです。今、作硯されている方は主に2名ですが、他にも多数おられます。
蒼龍石も近隣で採石できるので、土佐硯ですが、蒼龍石を使われている事もよくあります。

三原村源谷にある三原石の採石地です。結構ガレ場になってしまっていますが、写真の上の方に鉱脈があります。
ここも小さな川の下、って感じの場所です。