墨色2 墨色の見方

墨色がよくわかる方には関係ないです。

墨色が黒と灰色に見える方向けの参考情報です。

濃墨は黒、なんとなく綺麗に見えるものもある。
淡墨はあまり使わないけど、滲みと掠れで灰色に見える。
みんなが、墨色がよい、って言っているけど、実はよくわからない。(とは言えない)

なんて、ないですか?
答える必要ありませんし、言う必要もないです。
あくまで私の憶測です。
墨色が見えていないのに、綺麗とか、流石とか言っている人が沢山いる様に見えています。
まぁ、なんとなく綺麗なんですよね?

恐らく、それは筆の技術です。
流石な方の線は墨色が綺麗に見えます。
腕です。

で、純粋な墨色はそこではありません。

本題の墨色の見方。
色々やり方はあるんですか、以下試してみてください。

あと、前提として濃墨で墨色を見るのは難しいです。
墨色が見れる方でも濃墨の黒の中に、多彩な色を見つけるのは難易度高いと思います。
なので、淡墨で見てください。
淡墨で綺麗な墨色は、濃墨でも綺麗です。

・紙の裏から蛍光灯に透かして見る
・白い皿(プラでも何でもよいです)の水に入れて薄めてみる

多分、どちらかで見ていると、いつか見えると思います。

墨は白い紙の上に載せるものです。
似た環境で繰り返し見れば、必ず見える様になります。

見える様になってきたら、紙の表から乾いた状態で見てください。

それが本当の墨色です。

なぜ、見えないのか?
濃墨、液体墨が全盛だからです。
淡墨を使わないと、濃墨で見分ける難易度高いので見える様にならないです。

そんな方が廻りに沢山いるので、心配する必要ないです。

でも、墨色が見える様になったら、廻りの人の作品とか、自分の作品に対してアレ???って思う時が来ると思います。

私の硯のお客様から何度もそう言われました。