珍しい硯1

主に紹介する硯以外の珍しい硯です。
この辺りは、他に研究されている方もおられるので、そちらにお任せして、画像だけご紹介します。

鳳足硯(ほうそくすずり)。福井県小浜の硯です。

高田硯。岡山県真庭市高田地区で作られている硯です。硬い石ですが、粒度細かくバランスの取れた硯です。

紅渓石硯。宮崎県延岡市で採石される赤石を使った硯です。ピンク色をした石でとても美しい石です。
戦前は名人級の作硯者(原口梅羊、崎川羊堂)がいました。写真は原口梅羊作です。

屋久島硯。鹿児島県屋久島町で採石される石を使った硯です。
面白い成り立ちをしていて、屋久島の中心部とは異なる地層で、南の海から運ばれてきて屋久島にぶつかって隆起した鉱脈です。
硬い石で那智黒石に似た雰囲気がありますが、よく墨がおります。

那智黒石硯。三重県熊野町で産出される石を使った硯です。那智大社のある和歌山県とよく勘違いされます。
非常に緻密で硬い石で、それゆえに磨れないと評判はよろしくないのですが、結構磨れる様にもチューニングできる石です。非常に緻密なので、墨色はよいです。

折をみて追加します。手持ちで、あと15種類ぐらいあります。